DJI Mini 3のランプが点滅したり、警告音が鳴ったり、DJI Flyアプリに通知が出たりしたとき、いちばん確実な答えはDJI公式の文書にあります。このページでは、DJI Mini 3ユーザーマニュアル(v1.2、2024.01)、安全ガイド、クイックスタートガイドに載っている警告を集め、それぞれの意味とメーカーが示す対処をやさしく言い換えて紹介します。マニュアルが意味しか書いていない項目は、推測せずその旨を記しています。
要点
- 機体のステータスランプには決まったパターンがあります。赤のゆっくりした点滅はバッテリー残量低下、赤の速い点滅は残量が非常に少ない状態、赤の周期的な点滅はIMUエラー、赤の点灯は重大なエラー、赤と黄の交互点滅はコンパスの較正が必要な状態を表します。
- バッテリー低下や強風の警告が出たら、安全な場所に着陸するのがDJI安全ガイドの案内です。風速10.7 m/s(38.5 km/h)を超える風では飛行しないことも記載されています。
- バッテリーLEDのコードで、充電の不具合が電流、電圧、温度のどれに関するものか分かります。充電できるのは5〜40度の範囲です。
- マニュアルはアプリに出るすべての通知を網羅していません。ここにないものは画面の指示に従い、DJIのダウンロードページで最新のマニュアルを確認してください。
このページの読み方
下の表では、機体やDJI Flyの表示と照らし合わせられるよう、メーカーの英語表記を引用符で残しています。意味の列は公式の文章をそのまま写したものではなく、言い換えた説明です。最後の列は公式文書が示す対処です。「マニュアルに手順なし」とある項目は、文書が状態を説明するだけで対処法を示していない場合で、そのときはDJI Flyの画面指示と最新のマニュアルに従ってください。このページは公開文書の整理であり、お手元の機体の故障診断ではありません。飛行前にはFlyDroneMapのダッシュボードで現在地の飛行条件も確認しましょう。
機体ステータスランプ:警告パターン
最初に見るのは機体のステータスランプです。マニュアルに載っている警告パターンは次のとおりです。
| 表示または症状 | 意味(メーカーの説明) | 対処 |
|---|---|---|
| "Blinks red slowly"(赤のゆっくり点滅) | "Low battery"(バッテリー低下) | 安全な場所に着陸する(安全ガイドのバッテリー低下警告の案内) |
| "Blinks red quickly"(赤の速い点滅) | "Critically low battery"(バッテリー残量が非常に少ない) | 安全な場所に着陸する。残量が極端に少ないと機体が自動で着陸し、取り消せない |
| "Periodically blinks red"(赤の周期的な点滅) | "IMU error"(IMUエラー) | マニュアルに手順なし。DJI Flyの指示に従う |
| "Solid red"(赤の点灯) | "Critical error"(重大なエラー) | マニュアルに手順なし。DJI Flyの指示に従う |
| "Blinks red and yellow alternately"(赤と黄の交互点滅) | "Compass calibration required"(コンパス較正が必要) | 指示が出たら較正する。下のコンパスの項を参照 |
| "Blinks yellow quickly"(黄の速い点滅) | "Remote controller signal lost"(送信機との信号途絶) | 信号が11秒を超えて途絶し、途絶時の動作がRTHの場合、フェイルセーフRTHが始まる |
コンパス、IMU、測位
マニュアルは、コンパスや衛星測位の状態によって飛行の挙動が変わると説明しています。
| 表示または症状 | 意味(メーカーの説明) | 対処 |
|---|---|---|
| "Compass calibration required"(赤と黄のランプ) | コンパスの較正が必要です | DJI Flyが求めたら較正する。背景はコンパス較正と磁気干渉を参照 |
| ATTIモード | 下方ビジョンシステムが使えない、または無効の場合、GNSSが弱い場合、コンパスに干渉がある場合などに入ります。風で流され、自動での位置保持やブレーキはできず、インテリジェントフライトモードとRTHは使えません | GNSSが弱い場所を避け、干渉のない開けた場所で飛ばす。ドローンのGPS信号が弱いときの対処を参照 |
| 最大ホバリング高度5 m | GNSSが使えない場合、最大ホバリング高度は5 mです | GNSS信号のない場所ではこの制限を念頭に置く |
安全ガイドには、建物、山、木がGNSS信号を遮り、コンパスに影響しうることや、Wi-Fiホットスポット、ルーター、Bluetooth機器、高圧線などの干渉源から離れることも書かれています。
バッテリーと温度
充電時の不具合はバッテリーLEDで示されます。以下はマニュアルのバッテリー保護コードの表に基づきます。
| 表示または症状 | 意味(メーカーの説明) | 対処 |
|---|---|---|
| LED2が毎秒2回点滅 | "Overcurrent detected"(過電流を検出) | 充電器を外して接続し直す |
| LED2が毎秒3回点滅 | "Short circuit detected"(短絡を検出) | 充電器を外して接続し直す |
| LED3が毎秒2回点滅 | "Overcharge detected"(過充電を検出) | 充電器を外して接続し直す |
| LED3が毎秒3回点滅 | "Over-voltage charger detected"(充電器の過電圧を検出) | 充電器を外して接続し直す |
| LED4が毎秒2回点滅 | "Charging temperature is too low"(充電温度が低すぎる) | 温度が範囲内に戻るまで待つ。充電は自動で再開される |
| LED4が毎秒3回点滅 | "Charging temperature is too high"(充電温度が高すぎる) | 温度が範囲内に戻るまで待つ。充電は自動で再開される |
| 電源ボタンを押していないのにLED3とLED4が同時に点滅 | バッテリーが正常に動作していません | バッテリーを外し、しっかり差し込み直す |
| 充電中にLED4つが同時に点滅 | バッテリーが破損しています | 使い続けず、DJIまたは正規販売店に相談する |
| バッテリーのハイバネーション | 過放電を防ぐため、セル電圧が3.0 V未満または残量が10%未満になると入ります | 充電すると復帰する |
温度に関する文書の内容は次のとおりです。充電は5〜40度で行い、飛行直後はバッテリーが室温近くまで冷めてから充電し、バッテリーはマイナス10度から40度の範囲で使います。寒い環境では、離陸前に満充電にし、その場でしばらくホバリングしてバッテリーを温めることをマニュアルは勧めています。背景は気温とドローンのバッテリー性能を参照してください。
信号、自動帰還、着陸の通知(DJI Fly)
これらはランプではなくアプリの通知です。マニュアルが示す表示のタイミングを整理しました。
| 表示または症状 | 意味(メーカーの説明) | 対処 |
|---|---|---|
| 伝送信号が弱いという通知 | 飛行中に伝送信号が弱いとDJI Flyに通知が表示されます | 機体が送信機の最適な範囲に入るよう、位置や向きを調整する |
| 映像リンク途絶後のRTH開始の通知 | 映像リンクは途絶したが、送信機では機体を操作できる状態です | RTHを開始する。自分で操縦したい場合は取り消せる |
| バッテリー低下のRTH警告 | 残量が帰還飛行を終えるのにちょうど足りる程度です | 帰還を最後まで行わせる。帰還を取り消すと墜落の恐れがあるとマニュアルは警告しています。自動帰還の設定解説を参照 |
| ホームポイント記録の通知 | ホームポイントが記録されるとDJI Flyに通知が出ます | 確認用の通知 |
| 地上0.5 mでの着陸通知 | 着陸保護が働いていない場合、地上0.5 mで着陸の通知が出ます | 着陸を確認するか、スロットルを下げる |
| 高さ30 m、距離50 mの制限 | アプリに接続またはログインしていないと、飛行は高さ30 m、距離50 mに制限されます | DJI Flyに接続してログインする |
ジンバル、カメラ、プロペラ
| 表示または症状 | 意味(メーカーの説明) | 対処 |
|---|---|---|
| ジンバルモーターの保護モード | 機体が平らでない場所にある、またはジンバルに衝撃が加わると起こることがあります | 電源を入れた後はジンバルに力を加えない。衝撃を受けたら破損がないか点検する |
| DJI RCでは撮影できない | DJI RC送信機を使うとき、microSDカードがないと写真も動画も撮影できません | 推奨のmicroSDカードを事前に入れる |
| モーターの固着 | モーターが自由に回りません | すぐに着陸する |
| プロペラの破損 | プロペラが損傷しています | そのモーターの2枚を両方とも外して処分し、同じパッケージの2枚に交換する |
送信機のステータスランプ
| 表示または症状 | 意味(メーカーの説明) | 対処 |
|---|---|---|
| "Blinking cyan"(シアンの点滅) | "Control sticks not centered"(スティックが中央にない) | スティックから手を離して中央に戻す |
| "Solid yellow"(黄の点灯) | "Firmware update failed"(ファームウェア更新の失敗) | マニュアルに手順なし。DJI Flyの指示に従ってやり直す。ファームウェア更新のベストプラクティスを参照 |
よくある質問
コンパスの警告が出た後も飛行を続けて安全ですか?
マニュアルはコンパスの較正が必要と述べるだけで、飛行を続けてよいかは記していません。DJI Flyの指示と最新のマニュアルに従ってください。コンパスに干渉があるとATTIモードに入り、RTHが使えなくなることがあるとDJIは説明しています。
DJI Mini 3の警告の全一覧はどこで見られますか?
DJI Mini 3のダウンロードページにあるユーザーマニュアルと安全ガイドです。このページは、それらの文書に書かれた内容だけを扱っており、アプリには文書にない通知が出ることもあります。
バッテリー低下や強風の警告が出たらどうすればよいですか?
DJIの安全ガイドは安全な場所に着陸するよう案内しています。風速10.7 m/s(38.5 km/h)を超える風、雪、雨、霧、雹、雷の中では飛行しないことも記載されています。
先にファームウェアを更新すべきですか?
安全ガイドはDJI Flyアプリと機体のファームウェアを最新にするよう述べており、マニュアルはアプリから案内が出たら更新するよう述べています。